イタリアのホテル、安宿について

今まで個人旅行では格安チケットを手配したあと、いつも現地に着いてから飛び込みで宿をさがすことが多かったのだけれど、飛行機は天候その他の理由により、必ずしも予定通りの時間で飛ぶとは限りません。
明るいうちに着く予定だったのが、遅れて深夜になることもあります。
今回はミラノに着いて最初に泊まる宿だけはインターネットで予約してから行きました。

若い頃は安ければ安いほどよいという感じで、ユースホステルやバックパッカー向けの一部屋に２段ベッドが４つくらいある８人部屋とかの雑居部屋に泊まったりしていました。
それはそれで友人ができたり旅行者どうしの情報交換ができたりして楽しいのですが、もう年なので最近は清潔とセキュリティをポイントに一つ星クラスの落ち着いたシングルの安宿をさがしています。

● ミラノの宿

ホテルチャーリーの一階の階段ロビー

ミラノで泊まったホテルチャーリーは一つ星の小さなホテルですが、
とてもおしゃれなホテルでした。
ミラノ中央駅から徒歩５分、朝食つき一泊４７ユーロ。
http://www.hotelcharly.com/

バスルームのビデ

ホテルで菓子パンとカプチーノの朝食。

イタリアでは朝食はカプチーノとクロワッサンなどの菓子パンで簡単に済ませます。

● フィレンツェの宿

フィレンツェでは駅のインフォメーション（英語でOK）に頼んで宿を探してもらいました。
一泊いくらくらいで駅の近くとか、こちらの条件を言うとパソコンで探してくれます。
朝食つきで一泊４０ユーロの安い宿（ペンショーネ・ジャコバッツィ）を紹介してもらいました。
いちおう地図でこの辺と教えてもらったのですが、たぶんこの辺だろうというところまで行っても、なかなか見つかりません。
こちらの都市部の個人経営の小さな宿（ペンショーネ）は何とかホテルというような大きな看板はなくて、ひとつの建物に複数の小さなホテルが入居していて、入り口に小さくペンショーネ・ジャコバッツィの呼び鈴があったりするんです。
やっと場所を探しあてたフィレンツェの宿は駅前のサンタマリアノヴェッラ教会の広場のすぐ近くでした。
この宿は朝食がセルフサービスでコーヒーやジュースなどの飲み物、パン類とフルーツ、ヨーグルトなどが食べ放題で気に入りました。

● ローマの宿

ローマではテルミニ駅についてから、自分で歩いて宿を探しました。
テルミニ駅の東口を出てすぐのマルサーラ通りに面したホテルシラクサのすぐ裏通りの便利な場所で見つけた宿はホテル・シドニー。
改装されたばかりのようで、部屋はまだ新しく、バストイレ付きで設備も清潔でとてもきれいでした。
あいにくダブルの部屋しか空いていなくて、それでもキャッシュならOKとのことでシングル料金の１泊５０ユーロで泊めてくれました。
係りの人も気さくな感じのよい人でした。
ここは地球の歩き方にもまだ紹介されていない穴場でお勧めです。
http://www.hotelsidney.it/

交通機関、その他のこと

●　列車について

イタリア国内の移動は長距離バス、鉄道などがありますが、僕は移動には国鉄を利用しました。
列車には新幹線みたいな最速列車のユーロスター、特急インターシティ、どちらも乗りました。
流線型の独特の形のユーロスターは飲み物のサービスもあって乗り心地も最高。
インターシティの普通のコンパートメントは若者たちがふざけていたり、たのしそうでした。

インターシティの車内コンパートメント

●　地下鉄について

ローマ市内では地下鉄をよく利用しました。
切符は自販機が壊れていることが多く、キオスクがあればそこでも買えます。
市内のあちこちを地下鉄で回るのでしたら１日券を買った方が便利です。
それから、地下鉄のドアは自動ではなくボタンを押してあけるようになってます。
乗り降りの多い駅ならきっと誰かがボタンを押して開けてくれると思いますが、
誰も開けてくれないときは自分でボタンを押さないとドアが開きません。

●　テルミニから空港行きの電車

ローマのテルミニ駅から空港まで行く直行列車の乗り場は、かなり奥の２５〜２９番ホーム。
ずーっと奥の方にありますが、西口付近から地下に潜ると動く歩道のようなものがあります。
キップは窓口でなくとも、クレジットカードの使えるコンピュータの自動券売機でも買えます。

●　街角のアコーデオン弾き

バイオリンとアコーデオンの二人 見たところ１５歳前後の少年たちだが、めちゃうまい。

レストランで見た流しのアコーデオン弾きのおじさん
ディアトニック式のボタンアコーデオンを優雅に弾いています

街のいたるところでアコーデオンなどのパフォーマンスをやっています。
街頭だけじぁなく、地下鉄の車両にまで乗り込んでアコーデオン弾いている人もいます。
中にはびっくりするくらい上手な人もいます。

●　テレホンカード

テレコムのテレホンカードは買っておくと便利です。
日本への国際電話もかけられますし、テレコムのインターネットポイントから
カードでインターネットが利用できます。

●　ローマでの出来事・・・

ローマでの最後の夜、８時ころトレビの泉を見に行こうと散歩していると、
向こうから「オー、ナカータ、ベリグッド」
と英語で声をかけてくる初老の紳士がいました。

あなたは日本人か、中田はよい選手だ、自分は日本が好きだ。
そうか、トレビの泉に行くのか・・・
自分もトレビの泉に行こうと思っていたところなので案内しよう・・・
と（英語で）話しかけてきて、ここが有名な何とか通りで、ここが・・・
と、親切に市内を案内してくれ、トレビの泉まで案内してくれました。

ぼくもヒマだったので散歩がてらその紳士について行きましたが、
やがてちょっと暗い裏通りに入って、
ちょっとそこでビールでも飲んでいこうとBarにさそわれました。

外国で知らない人に飲食にさそわれるのも何だかあやしいし、
ちょっと気が引けたので、
そこで「ノーグラッツィエ、アリベデルチ」と言って、
その紳士とさよならしました。
本当に、ただ気さくな良い人だったのかもしれませんが・・・

そのとき、もしその紳士について飲みに行っていたら、
今頃もっとおもしろい記事が書けたかもしれません・・・

永遠の都、ローマよ、アリベデルチ・・・