ハングルとは本来は韓国・朝鮮の文字の名称ですが、
ここでは文字だけでなく言語のことも含めて便宜上ハングルと表現します。
このページとともに次のハングルのページも併せてご覧ください。
「木浦共生園について」（韓国語）
初心者のための韓国語講座
パソコンにハングルのフォントがインストールされていないとハングルは表示されません。
ハングルが正しく表示されない時は一度お使いのパソコンの言語環境を調べてみてください。
英語やフランス語などの文法は日本語とかなり違っていて語順はもちろんのこと動詞の活用、時制、格変化、前置詞や助動詞の使い方など日本語の文法とはまるで違います。
韓国・朝鮮語は語順が日本語と同じで、語と語が助詞によってつながる点も一緒です。
ですから日本語の語順そのままに逐一ハングルに訳していけばだいたいＯＫです。
世界の言語を大雑把に分けると日本語や韓国朝鮮語と文法構造がよく似た言語(いわゆる膠着語）はモンゴル語、トルコ語などのアルタイ諸語、少し遠くなってハンガリー語、フィンランド語などウラル諸語などアジアからヨーロッパにかけて広く分布しており、決して特殊な言語ではありません。
ちなみに世界の言語を使用している人口で比較すると１位は中国語、２位が英語、そして３位がインドのヒンディー語、４位スペイン語・・・と来て日本語はおおよそ９位くらいだそうです。人口比でいうと日本語はドイツ語やイタリア語よりも話す人が多いんですね。韓国・朝鮮語はだいたい１４位くらいにランキングされているようです。
韓国、北朝鮮はもちろんのこと、中国吉林省の延辺朝鮮族自治区の朝鮮族の人たちも朝鮮語を話しています。
（注) 言語ランキングはおおよそ人口に比例していますが、１国で複数の言語を公用語としている国もあり、言語の分け方や分布のとらえかたによって若干数字が変わってきます。
ハングルは李氏朝鮮第４代世宗大王が学者を集めて漢字の読めない人民にも学びやすく使いやすい文字として研究考案させた人為的な文字で、とても規則的で覚えやすく、合理的な表音文字です。
1446年に世宗大王によって訓民正音として公布されました。
あの丸や棒の記号のように見えるハングルは、実は子音文字と母音文字を音節単位で組み合わせて表記する合理的な文字で、音素文字と音節文字の両方の特徴をそなえています。
そして日本語と同様に横書きも縦書きもできます。
最近では韓国の出版物は横書きが主流になりましたが、朝鮮日報や東亜日報などの主要な新聞を見ると縦組で漢字ハングル交じり文なので日本の新聞と段組（レイアウト）がよく似ています。
ハングルの母音と子音の組み合わせを表にしたもの「反切表」をＧＩＦ画像にして載せておきます。
これはハングル（フォント）をインストールしていない方でも見ることができますので、次のリンクをクリックしてみてください。
反切表へのリンク
日本も韓国も同じ漢字文化圏ですから昔、中国から入ってきた共通の外来語である漢字語があります。 発音はちょっと違いますがたとえば労働（ノドン）とか文化（ムンファ）とか自動車（チャドンチャ）などです。お経の「南無阿弥陀仏」はナムアミタブルと発音します。
現在では中国語もかなり変化しており中国よりも日韓の漢字語のほうが共通点が多いそうです。このへんのところをよく勘違いして日韓の漢字語の共通点を見て日本語と韓国語の語彙が非常に近い近親言語だと思いこんでしまう人もいるようですが、もともと中国語起源の外来語が似ているのは当然です。
日本語と韓国語の固有語を比較すると語彙にほとんど共通点はありません。
最近は漢字をあまり使わなくなって一般文書では人名以外はハングルオンリーに近い状態なのでそんなに漢字語を使っていることを意識してない人も多いみたいです。
日本語と韓国語は似ていることは確かなのですが、固有の基本語彙が全く違うことから、ヨーロッパのラテン系の言語が親戚であるとか、英語とドイツ語が親戚であると言うほどには日本語と韓国語の近親関係については言語学的にはまだはっきりとは解明されておらず、親戚関係がわかっていません。
韓国語は日本語に似ていて学びやすいとばかりも言っていられません。
固有の語彙はまるで違うし、もともと日本語にない発音が多い上に、さらに終声子音の連音化、などで激しく音変化するので発音体系に関しては英語とは比較にならない難しさがあります。発音を征するものはハングルを征する。発音は韓国語を学ぶ一番の難関です。
次にもう少し詳しくハングルの読み方を見て行きましょう。初心者のための韓国語講座
さらに詳しく韓国語（ハングル）のことを知りたい方は韓国語（ハングル）に関するホームページがいろいろあるようですのでインターネットで探してみてください。