アイルランド人はとっても音楽好きです。ギネスビールのマークにもなっているアイリッシュ・ハープはアイルランドのシンボルとなっており、コインなどにもハープの図柄が入っています。
生のアイリッシュ・トラッドミュージック（バンド）が入ったパブが街のあちこちにあります。
バンド編成はギター、ディアトニック・アコーディオン、ティンホイッスル、バイオリン、それにブズーキ（マンドリンみたいな復弦４コースの弦楽器）やバンジョーなどです。
ディアトニック・アコーディオンというのは小型のボタン式の押し弾きで違う音の出るアコーディオンで、 一つのボタンが蛇腹を押したときにド、引いたときにレ、別のボタンを押すとミ、引くとファというぐあいに、とっても面倒な楽器なのですが、それがびっくりするような高度な演奏をします。
また、そういったパブでは客席と出演者という垣根がなく、知っている歌は自然にみんなが歌い出したり、スプーンでカチャカチャとリズムをとりだしたりします。
大道芸、ストリート・ミュージシャンも多くて、イーリアンパイプというヘンテコな楽器も見ました。
これはドローンという持続音を鳴らすパイプとメロディーを鳴らすパイプがあって、バグパイプの親戚のような楽器なのですが、いちばん大きな違いは口で吹かないで、脇にかかえたふいごで鳴らすことです。ぼくはゴールウェイの中心部にある（故ケネディー・アメリカ大統領にゆかりのある）ケネディ・パークでケンハモを吹いていたら、ストリートミュージシャンと間違えたのか知らないおばさんが小銭をくれました。
また偶然ですがゴールウェイで地元ロックバンドのSKINDIVEのライブを見てすっかり気に入ってしまいました。
CDにサインしてもらいましたが、バンドのメンバーたちはみんなとても気さくな人たちでした。
SKINDIVEは今後、エンヤ、U2に続くアイルランドの有名ミュージシャンに成長するかもしれないのでチェックしといてください。