シェムリ−プ市内から道のりにしておよそ80km、オートバイの二人乗りで飛ばして１時間半かけてベンメリアに行ってきた
運転手のおやじにベンメリアまで行こうと相談すると、トクトクじゃ重いので荷台をはずして身軽な二人乗りで行こうということになったのだ
ベンメリアは一言でいうと密林の中の壮大な廃墟、壮大な瓦礫の山、ミステリアスな雰囲気でとても気に入った
回りはまだ撤去されていない地雷があるので、草むらに勝手に入ることはできない
アーチ様式ではなく石をななめに積み上げて屋根を作っているのがわかる
カンボジアでは市内を走るバスやメーター制のタクシーのような交通機関はなく、市内の移動手段はオートバイタクシーか、またはトクトクと呼ばれる乗り物が主流
まだまだ４輪自動車のタクシー（と言ってもメーター制ではない）は数が少ない
トクトクというのもインドやタイなどでよく見かけるオート三輪のトクトクじゃなくて、ふつうのオートバイが客を乗せる荷台を連結して引っ張って走るようなスタイルのものだ
正式な登録ライセンスを持ったトクトクのドライバーはナンバーの付いたジャケットを着用している
これを着ていないドライバーはモグリである
オートバイタクシーは登録制度も何もなく、みんな白タクみたいなもの
料金は交渉制で、オートバイで市内近距離なら１ドル、１日借り切っておよそ１０ドル、トクトク１日貸切で１５ドル、４輪の自動車なら１日３０ドルくらいがおおよその目安で、郊外の遠距離になるとちょっと割りましというところ
運転手との交渉は「どこそこまでいくらで行くか」と聞いて、もし「３ドル」とか言うなら「そんなに高いなら乗らない」と言って他のドライバーを探そうとするとあわてて１ドルでいいから乗ってくれと言って追いかけてくる
遠距離や貸し切りの場合は支払額に対してリーズナブルかどうかはドライバーの人柄や質にもよるが、近距離の場合は乗り物のドライバーはいくらでもいる